川崎市宮前区にてT様邸屋根葺き替えなどの大規模外壁リフォーム工事

川崎市宮前区のT様邸です。

リフォーム工事の概要は主に建物の外回りの大規模リフォームです。

リフォーム箇所は大きく分け・屋根のリフォーム・太陽光設置・ベランダのリフォーム・外壁のリフォーム等です。

 

屋根のリフォーム

リフォーム前の屋根の様子です。

リフォーム前の屋根はセメント瓦でした。

セメント瓦の特徴は高度成長期に広く普及し、瓦の原材料はセメントだけで形成されています。

瓦自体の形は陶器瓦(日本瓦)と同じ形ではありますが、陶器瓦は釉薬(うわぐすり)によりコーティングされており瓦の表面がツルツルしているのが特徴ですが、セメント瓦は塗装で着色してあり、表面がザラザラしています。

セメント瓦の場合、経年での劣化とともに色あせもします。

セメント瓦は重さは1坪当たり約150㎏あり、1枚当たりの重量は2.8㎏ありかなり建物本体に負担をかけます。

セメント瓦は水分を吸収しやすい為、瓦本体の耐久性が低下しやすく、色あせやコケなども生えやすいです。

また、年式の古いセメント瓦はアスベストが混入しているものもありますが、ごく一部の製品でほとんどのセメント瓦はアスベストが含まれていません。

今回のリフォームでは、屋根の軽量化と将来性のメンテナンス費用を抑える為、ガルバ二ウム鋼板の葺き替えを致します。

 

 

 

セメント瓦撤去作業

足場工事が終わり、セメント瓦の撤去作業に入ります。

セメント瓦は水下(軒先側)から水上(棟側)にセメント瓦を瓦桟に引掛けながら葺い行くので、撤去はその逆で

水上(棟側)から水下(軒先側)から順番に剥がしていくと剥がしやすいです。

昔の野地板(瓦の下の屋根の板)は主に無垢の杉板を使用していることが多く厚みも9㎜程度のものを使用していた為、瓦の撤去後気を付けて屋根の上を歩かないと野地板が割れ足を踏み外すケースもあり、とても危険な作業です。

セメント瓦を剥がし、専用の機械で瓦を降ろし終えたら、棟や隅木に詰めてある土の撤去をします。

土の撤去や掃除は風などで飛ばされやすい為、気を付けて作業しないと御近隣に御迷惑をかけてしまいますので、足場に養生をして、埃が飛ばないように静かに作業します。

土の撤去が終わり瓦桟の撤去をします。

今回は、野地板(瓦の下の屋根の板)と垂木(野地板の下の下地)が腐食していない為、既存の野地板の上から新規に野地板を重ね張りをする為、防水シートは剥がしませんでした。

防水シートを剥がさないことにより一層防水性能を高めることになります。

瓦屋根の葺き替え工事では、下地が腐食していない場合、一般的に既存の野地板の上から新規に野地板を重ね張りする施工方法はよくやります。

 

屋根裏の様子

屋根の一部分を剥がし屋根裏の状態を確認しました。

斜めに張られている板状のものが野地板でそれを支えている斜めに取り付けられている厚み45㎜程度の角材が垂木です。

万が一雨漏りの形跡がある場合は野地板や垂木に黒いシミなどがありますが、屋根裏を調査したところそれらしいシミが見当たりませんでしたので雨漏りはしていませんでした。

屋根裏も綺麗で、2階の天井も天井自体が下がらないように90㎝間隔で母屋や小屋組の角材から吊っていました。しかし、天井断熱材は入っていませんでした。

天井断熱材が入っていなかったとして手抜き工事ではありません。

昔は壁の中や天井裏に断熱材を入れない建物もかなりありましたし、その当時では当たり前のことでした。

今回のリフォーム工事では断熱材を入れませんが、2階の天井に天井点検口がある為、いつでも断熱材を入れることは可能ですので、時期を改めて断熱材を入れる予定です。

 

 

 

 

屋根下地作業

セメント瓦の撤去と屋根裏の調査が終わり、ガルバ二ウム鋼板を葺くための下地工事をします。

今回使用した野地板は厚み12㎜の「針葉樹合板」を使用しました。

「針葉樹合板」とは国産材では、カラマツ・スギ・アカマツ・エドマツなどで造られている構造用合板の事です。

「針葉樹合板」は「ラワン合板」と比べると中身が詰まっていない分少し軽く節が通っていて互い違いに重ねている為、丈夫で低コストな為、新築工事やリフォーム工事の外壁や屋根・床などの下地に良く使用されます。

針葉樹合板の厚みも9㎜・12㎜・15㎜・24㎜・28㎜などありまが、主に屋根や床下地の場合12㎜の針葉樹合板を使用することが多いです。

現在の新築などは、床下地の合板に24㎜や28㎜を使用するケースも増えました。

野地合板は水下から順次水上側に張りあがっていきます。

 

 

防水シート貼り

屋根の野地合板を張り終えたら、ルーフィング(防水シート)を貼ります。

ルーフィング(防水シート)は屋根の工事で最も重要な作業です。

ルーフィングの役割は雨水から建物を守りその雨水を軒先に流す役割を果たします。

一般的に屋根の仕上げ材を葺いても全く隙間が生じないわけではありません、また、一定以上の風雨を生じ雨水が屋根材の下に入るケースもあります。

しかし、ルーフィング(防水シート)をきちんと貼ることにより、雨水の侵入を防ぎ軒先に雨水を流すことが出来ます。

ルーフィングは水下から水上に向かって貼りあがり、メーカーの規定の重ね幅や折り返し幅に従い施工基準に沿った施工をしなければ雨漏りの原因になります。

 

屋根仕上げ工事

今回使用した屋根材は「稲垣商事」のヒランビー220という、ガルバ二ウム鋼板の屋根材を使用しました。

ガルバ二ウム鋼板の屋根材にした理由は屋根の軽量化と将来性のメンテナンス費用を抑える為です。

ガルバ二ウム鋼板のメリット

①耐久性に優れている。

 ガルバ二ウム鋼板は錆に強く、耐久性にも優れていて25年から30年くらいの耐用年数があります。

②耐震性に優れている。

 ガルバ二ウム鋼板はコロニアルや瓦屋根に比べると軽量なので、耐震性もかなり期待できます。

③安易に屋根のリフォームが出来る。

元々の屋根材が瓦の場合は不可ですが、コロニアルなどの場合カバー工法の採用が出来、下地工事や屋根の撤去工事などを省くことが出来ます。

コロニアルの場合アスベストの問題もありますので、撤去した屋根材の処分費もなくなるので、費用を抑える事が出来ます。

④屋根材が割れる心配がない。

瓦やコロニアルなどの屋根材は年数が経つにつれてひび割れなどを生じる場合があります。また、地震や寒冷地域などではひび割れが起こりやすいですが、ガルバ二ウム鋼板は金属素材なのでひび割れの心配はありません。

ただ、ガルバ二ウム鋼板に傷などがついた場合そこから錆びる原因になります。

⑤年数が経っても汚れが付きにくい

ガルバ二ウム鋼板は湿気や雨水を吸収しないので、コロニアルやセメント瓦などに比べるとコケやカビなどの汚れが付きにくいです。特に北側などの日当たりの悪い場所などコケやカビなどで汚れている屋根をよく見かけますが、フッ素塗膜の製品を使用することにより、ガルバ二ウム鋼板の屋根材は汚れが付きにくいです。

 

 

太陽光設置

今回使用した太陽光発電システムは「長州産業」の「プレミアムブルー」タイプを導入致しました。

太陽光発電とは太陽の光エネルギーを「太陽電池モジュール(ソーラーパネル)」で集め直流電力に変換します。

直流電力に変換した電気を「接続箱」に集め「パワーコンデショナ」で直流電力から交流電力に変換します。

家庭で使用する電力は交流電力なので直流電力から交流電力に変換しなくては家庭で電気を使用することは出来ません。

「パワーコンデショナ」で交流電力に変換した電気を「分電盤」に送ります。ここから初めて家庭内で電気を使用することが出来ます。

また、売電量や買電量は「スマートメーター」で計ります。

太陽光でつくった電気は「パワーコンデショナ」の自立運転への切り替えで停電時にも電化製品を使うことが可能です。

T様邸では太陽電池モジュール(ソーラーパネル)を南面・東面・西面の3面に乗せました。日が当たりやすく立地条件もいいので、最高の設置場所だと思います。

 

 

 

サッシ入替

ここは元々サンルームが設置してあった場所です。

元々は建物の外壁だったはずの所にサンルームを後付けで建物本体と接続していました。

これは増築の部類に入ります。

骨組みはアルミで造ってあり、屋根と外周部に面している箇所はガラス張りで、床には複合フローリングが張ってあり、内装はクロス仕上げでした。

一般的なサンルームの造りと違い、本体との接続箇所の不具合で雨漏りを起こし、床下の湿気などで複合フローリングの腐食なども見られサンルーム本体を解体して、元々あった姿に戻しました。

しかし、内装仕様に仕上げていた為、雨戸がなく室内が丸見えなので防犯性を高めるために雨戸サッシに交換をしました。

サンルームも本来このような造りをすることは耐震的に問題もあり、また、雨漏りなどの影響も出ますので、現在ではこのような施工方法はしないことが多いです。

 

スチールバルコニー補強工事

スチールバルコニーはこまめにメンテナンスをしないと錆などで劣化してとても危険な状態になります。

リフォーム前のスチールバルコニーの状態は手摺が縦格子の手摺で柱は一階から建ててあり、その柱でバルコニー本体の荷重を支えています。

現状の根太はLアングルに木を挟んでバルコニーの床(デッキ材)を張っている状態で、使用していたデッキ材が厚み12㎜程度で幅90㎜ほどのヒノキ材を使用していたのですが、Lアングルに挟んでいる木が腐食してあり、ヒノキのデッキ材に止まっているはずの釘が腐食していた為、デッキが固定されておらずしかも腐食して割れていた為とても歩ける状態ではありませんでした。

根太(Lアングル)の間隔も広く455㎜間隔に組まれている状態でしたので、今回のリフォームで安全性も考え、スチールの柱の金物で補強をして、根太は幅60㎜厚さ30㎜の「C形鋼」を根太にして300㎜間隔で根太を組み、根太の厚みと幅を広くして、根太間隔も狭くすることで柱や床・バルコニー自体の強度を高めることにしました。

 

バルコニーデッキ工事

スチールバルコニーのリフォームで新しく敷いたデッキ材は「リクシル」の製品で「ビューステージ」のデッキボードで明るい木目調のタイプを敷きました。

ビューステージのデッキ材(床)は人口木で出来ていて、木質感がありとても温かみのある床材です。

人口木なので、千割れ腐食などの心配もなくシロアリ被害などの心配ありません。

スチールバルコニー自体も変形をしている為、バルコニーのサイズに合わせカットしてステンレスのタッピングビスで固定していきタッピングビスで固定したら同材の蓋で塞ぎます。

現状のバルコニーも長さがある為、一枚で端から端まで製品の長さが届かないため、ジョイントしてジョイント部にアルミのフラットバーを被せて納めました。このような施工方法をすることにより、デッキとのジョイント箇所の目違いがなくなり平滑でしかも見た目が美しくなります。

下地の「C形鋼」も300㎜間隔と細かく入れているので、バルコニーの床の強度も一層に増し安全で安心してご使用が出来ると思います。

 

 

バルコニー庇リフォーム前

リフォーム前のバルコニーの庇の状況です。

以前、後付けで取り付けた庇だと思いますが、紫外線などで波板の屋根材が劣化しており、庇の骨組みとなる垂木なども腐食していたので、波板を固定している上木の釘も緩んでいてとても危険な状態でした。

 

庇骨組み工事

現状の庇の骨組み(下地)はかなり劣化していて、とても再利用できる状態ではないので解体工事から始めました。

現状の庇を解体後、ヒノキ材で庇の骨組みを組みました。

ヒノキ材は見た目の美しさやヒノキ特有の香りがあり、針葉樹の中でも水気や湿気にとても強い材料な為、化粧物(木を表しで見せる事)や外壁部に使用するには最適な材料です。

今回は(桁・垂木・上木・破風板・垂木掛け)などが表しになりますのでヒノキ材を削って庇の下地を組みました。

 

庇リフォーム完了

庇の屋根には「ポリカーボネード」のブラウン色を張り、雨樋を取付けました。

垂木などのは水気に強いヒノキ材を使用していますが、外部に取付ける庇なので直射日光や雨などの水分浸透を防ぐため塗装しました。

木部を塗装することにより、腐食やカビの発生から守る事が出来ます。

また、ポリカーボネートは高い透明度と耐衝撃性が強く、耐候性も高い為、庇の屋根には最適な素材です。

 

外壁塗装

外壁塗装工事は建物の美観の為だけに行うものではなく、劣化部分の修復や経年により失われた保護機能を回復させる意味もあります。

塗替えの時期は年数で言えば約10年程度と言われています。

また、外壁を指でこすると白い粉状のものが指に付きます。これを専門用語で「チョーキング」といいます。

このような現象が起きたら塗替えを検討した方がいいと思います。

外壁塗装の場合一般的に3回塗りをします。

高圧洗浄後に下塗り材としてシーラーを塗ります。

シーラーを塗ることにより外壁の塗装の密着性を高める事が出来ます。

次に中塗りをします。

中塗りは仕上げ材と同じ塗料を使用することが一般的です。

最後に上塗りをします。

外壁などにクラックが入っていたら塗装前にUカットしてコーキングを充填しないとせっかく塗装をしてもそこから雨水が侵入をする可能性があります。

リフォーム前

リフォーム後

リフォーム前

リフォーム後

リフォーム前

リフォーム後

リフォーム前

リフォーム後

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