【川崎市 麻生区】リフォーム初心者必見!リフォーム徹底解説! その⑪ 雨漏り被害の対策

前回の続きの施工事例と工事のご説明をさせて頂きます。

今回は雨漏りや漏水などの水に関する被害と修繕方法のご説明致します。

雨は定期的に降り、入梅の時期などに入るとかなり頻繁に降るので避ける事が出来ません。

雨漏りで特に影響を受けやすい建物は、木をふんだんに使用している木造軸組み工法(在来工法)や木造枠組み壁工法(ツーバイ工法)などが一般的に多いです。

雨漏りなどの水の被害でどのように建物に影響するのか?

①柱や梁などの構造材が腐食する

②シロアリ・ダニ・カビなどが発生する。

③建物本体の寿命が短くなる

④人体に悪影響をもたらす

このような被害を受けやすいので定期的なメンテナンスを心掛ける事で建物を長期的に維持することが出来ます。

また、雨漏りをしてから修繕をすると費用がかかり完全に直しきれない箇所も出てきます。

 

雨漏り被害①

建物の種別は木造軸組み工法(在来工法)の3階建て住宅です。

築年数は25年程度で建売住宅を購入したらしいです。

これは2階のバルコニーから雨漏りをした様子です。

バルコニーの真下にある部屋の天井と壁のクロスが剥がれ下地の石膏ボードに穴が開いています。

エアコンが設置している場所なので漏電をする危険性もあり、石膏ボードもカビているのでこのまま生活をしていたら人体にも影響を及ぼします。

構造材補強

まず、雨漏りの影響を受けたエアコンを撤去してカビている石膏ボードを剥がす作業をします。

壁の中に入っている断熱材も撤去します。

今回は室内のみで建物の補強をする為、外壁の合板と柱の撤去は出来ません。

室内の壁を解体し壁の中の下地や柱・合板を確認したところ、雨漏りの影響で黒ずんではいますがシロアリの影響もなく腐食が少なかったのが幸いでした。

腐食が酷い場合は合板に穴が開きバサバサになったり、シロアリが繁殖している場合もあります。

まずは、建物の荷重がかかっている角柱の補強から致します。

角柱は通し柱を使用することが多く「通し違いホゾ差し」という仕口で柱に構造材を差していることが多いですが、今回の場合、部屋の上にベランダがあり、通し柱は使用していませんでした。

しかし角の柱は一番荷重のかかる場所で、この角柱でベランダを支えていることには間違いありません

角柱の補強方法は古い角柱に新しい柱を両方から建て、2階の構造材を両方から支えるように補強をします。

 

金物補強

柱の根元

柱の上部

古い角柱に新しい柱を両方から建てて構造材を支えたら柱と土台を専用の金物をビスで固定します。

この柱に止めた金物は新築住宅でも使用されています。

柱の補強が終わり復旧作業に入ります。

壁の下地「間柱」は腐食をしておらず、構造的にも問題がないので再利用しました。

天井の下地は柱を入れる為、撤去したので新しく組み直します。

下地作業が終わり、天井と壁に新しい断熱材を入れ石膏ボードを張りクロス下地が完了しました。

お客様のご要望で腰から下にはデザイン壁を張り、エアコンの設置場所には化粧のパネルを張りました。

定期的にクロスを貼り替える場合、エアコンが干渉してしまうので、パネルを張りそこにエアコンを設置すれば緩和されます。

弊社は常に将来性の事を考え工事に取り組んでいます。

雨漏り被害②

建物の種別は木造軸組み工法(在来工法)の2階建て住宅です。

築年数は25年程度で建売住宅を購入したらしいです。

跳ね出しバルコニーの雨漏りの様子です。

跳ね出しバルコニーは建物の内部から構造材を跳ね出すことによりバルコニーを支えています。

一般的には910㎜間隔で跳ね出すことが多いです。

今回はバルコニーの角から雨漏りをしたらしくバルコニーの下の天井が傷んで落ちていました。

雨漏りがしやすい箇所その①

ドレン廻り

ドレン(排水)

蓋を外したドレン(排水)

バルコニーの防水はFRP防水です。

ドレンの蓋には泥やコケなどで塞がっている状態でした。

ドレンの蓋を取ったら隙間が開いていおり、大雨などが降った場合、排水処理が出来ずオーバーフローを起こしそこから雨水が侵入する可能性もあります。

雨漏りがしやすい箇所その②

笠木の壁際

笠木はバルコニーの手すりの天端を包み雨水の侵入を防ぐ役割をしています。

その雨漏りの侵入を防ぐ笠木の上から釘を打つ業者や笠木の上に手摺を固定するビス止めする業者もいます。

これは絶対に行ってはいけない施工方法です。

今回の場合そのような事はなかったのですが、建物本体とバルコニーの手摺の取り合い箇所の笠木の取り付け方で雨漏りがすることもあります。

なぜ建物本体とバルコニーの手摺の取り合い箇所が雨漏りをしやすいかというと、新築で建てたときにサイデングの下のタイペック(防水紙)の中に捨て板金を入れず、板金の笠木だけを被せると雨漏りの原因になる事があります。

雨漏りがしやすい箇所その③

コーキングの亀裂

サイデングはジョイントに雨水の侵入を防ぐためにコーキングを充填します。

コーキングは経年と共に劣化をして酷い場合は亀裂も入ります。

サイデングを張る前にタイペックという防水紙を貼り、ジョイントには「ハットジョイナー」という金物を入れてコーキングを充填しますが、コーキングに亀裂が入った状態を継続したら建物本体にも影響を及ぼす可能性もありますので早めの対策が必要になります。

修繕工事

バルコニー天井撤去後

新規下地組み

バルコニーの天井を撤去したら天井下地が雨漏りの原因で腐食していました。

しかし、幸いのことに建物の中から跳ね出している構造材が900㎜間隔に入っていたので強度的には問題がありませんでした。

腐食した下地を全て取り除き新しく下地を組みます。

古い下地にはドレン(排水)の水落としを固定する下地が入っていなかったので、天井下地を組む時に下地を入れておきました。

下地組みが終了し天井板を張りました。

元々張ってあった天井板は厚み10㎜のケイ酸カルシウム版です。

この時期のケイ酸カルシウム板はアスベストが混入している可能性もあります。

新しく張る天井材は同じ厚みのケイ酸カルシウム版をステンレスビスで固定していき張りました。

防水工事に入ります。

防水の種類はFRP防水です。

古い防水もFRP防水なので今回も同じFRP防水で仕上げました。

今回の雨漏りはドレン(排水)からの隙間が原因の可能性もあるので、新しく防水をするときに改修用のドレンを差し込むことで処置をすることにしました。

ベルコニーを防水することにより雨漏りの心配はなくなります。

バルコニー廻りの塗装工事です。

サイディングのジョイントのコーキングが原因の可能性もあります。

新しくコーキングを充填するには古いコーキングの撤去作業から入ります。

バルコニー廻りのコーキングの撤去が終わり、新しいコーキングの密着性を高める為プライマーの塗布をします。

プライマーが乾いてから新しいコーキングの充填をします。

コーキング充填後バルコニー廻りの塗装をします。

塗装自体にも防水性があるので建物をほごすることが出来ます。

塗装後、水落としを取付け雨樋に連結させて修繕工事が完了です。

 

雨漏り被害をそのまま放置しておくととても危険な状態になり、しかも費用もかかるので早めの処置を心掛けることにより建物を守る事が出来ます。

 

株式会社狩野建築では、様々リフォーム・修繕工事に対応しています。「リフォームや修繕工事」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログでは引き続き施工事例とそのご説明をさせて頂きたいと思います。

 

 

株式会社狩野建築の対応可能工事

(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

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 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

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・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

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