【川崎市麻生区】成功えのステップ❕「新築住宅・リフォーム各種の手順とコツ」 その⑦ (屋根工事)

前回は建て方(上棟式)についてご説明をしました。

建て方(上棟式)が終わり、屋根の下地工事をします。

屋根の下地工事を簡単に説明すると、母屋・棟に屋根の垂木(屋根下地)を釘で固定をして野地板(屋根の合板)を張ります。

現在の建物は屋根垂木(屋根の下地)と野地板(屋根の合板)は工場で「プレカット」してきているので現場加工は一切ないです。

その為、作業自体も早く発生材などの産業廃棄物も出る事が少なくなりました。

屋根の垂木(屋根の下地)を組んだ状態です。

屋根の勾配は4寸5分勾配で、屋根の垂木は45㎜角の米松を使用しています。

垂木は455㎜間隔に入っており左右両方から75㎜の釘で止めて、軒先に関しては風の影響で飛ばされ易いので「垂木止め」を取り付けています。

屋根の工事にも土台敷きと建て方の時に見た「歪み」が重要になります。

土台が水平に敷かれていないと小屋が斜めになってしまい雨樋を取り付けたときに、水の流れが悪くなる原因になります。

雨樋に流れる雨水は「雨水桝」に流す仕組みになっております。

その為、雨樋の「上合(水落とし)」は建物外周部の地面から出した「雨水桝」に接続されている配管に竪樋を接続しなくてはなりません。

土台が水平ではないと軒樋の勾配が緩くなるか、場合により逆勾配になります。

また、歪みが悪いと外壁の壁が曲がり屋根の垂木を真っすぐにしても「軒天井」の幅が変わってしまいます。

「歪み」を見るときに「胴差」や「桁」の通りが真っすぐか確認することを怠るとこのような事態になってしまいます。

勿論、小屋束の歪みも垂直にして、母屋・棟の通りも真っすぐか確認することが重要です。

 

 

野地板を張った様子です。

屋根の形状は「寄棟屋根」です。

野地板は厚み12㎜の針葉樹合板でN50の釘を打って止めていきます。

N50の釘は外壁の構造用合板を止める釘で釘頭が大きく釘が良く締まりしっかりと野地板を止める事が出来ます。

屋根の棟の部分は棟換気を付けるため隙間をあえて開けておきます。

 

 

屋根の野地合板を張り終わり、釘の締め忘れがないことを確認してから防水シート(ルーフィング)を貼ります。

雨水は棟の方から流れていくので防水シート(ルーフィング)は水下から水上に向かって貼っていくのが基本になり、防水シート(ルーフィング)は約10センチ程度重ねて貼ります。

防水シート(ルーフィング)を貼ることにより、雨が降っても作業中屋根からの雨漏りの心配はありません。

新築の場合、屋根の合板を雨などで濡らしたくないので、野地板(屋根の合板)が張れたら取り急ぎ防水シート(ルーフィング)を貼ります。

防水シート(ルーフィング)はステップルというホチキスみたいな釘で止めていきます。

しかし、本来は防水シート(ルーフィング)を貼る前に軒先部分に「唐草」という板金を取り付けなくてはなりません。

唐草を防水シート(ルーフィング)の上から被せてしまうと雨漏りの原因に繋がります。

その為、後で唐草が防水シート(ルーフィング)の中に差し込めるように軒先は極力止めないように防水シート(ルーフィング)を貼っていきます。

防水シート(ルーフィング)貼り終了後、屋根材を上げて屋根を葺く段取りをします。

施工途中

屋根工事完了

屋根の仕上げ工事の様子です。

屋根材はガルバ二ウム鋼板を張りました。

ガルバ二ウム鋼板の特徴は錆びにくく、屋根材本体が軽量なので建物への負担が軽減出来てメンテナンス費用も抑える事が出来ます。

しかし、傷がつくとそこから錆びてしまうのが難点になります。

ガルバ二ウム鋼板も水下からサネに引掛かけながら水上に張りあがっていきます。

雪止めは450㎜から600㎜程度の間隔で2枚目を張り終えた段階で付けていきます。

屋根材が葺き終わり、棟包み板金と隅包み板金を取り付けるための下地作業をします。

棟包み板金と隅包み板金の下地作業は板金の幅に合わせ真っすぐになるように墨をはじき、厚み15㎜の貫材をビスで止めていきます。

棟包み板金と隅包み板金の下地作業完了後、棟包み板金と隅包み板金を被せ横から下地の貫材にめがけてワッシャー付きのビスで止めていきます。

昔は棟包み板金と隅包み板金を下地の貫に止めるにはトタン釘を使用していたことが多かったのですが、長い年月が経つにつれて下地の貫材も痩せてきて、トタン釘はスクリュー釘になっていないので、釘頭が浮いてくるケースがあり現在はワッシャー付きのビスで止めます。

棟包み板金と隅包み板金が終わり、雨漏りの恐れのある箇所をコーキングしていきます。

コーキングにも大きく分け「シリコンコーキング・変性シリコンコーキング・ウレタンコーキング」とあります。

①シリコーンコーキング

シリコンコーキングは主に「浴室・システムキッチン廻り・洗面化粧台」などの水回りやガラスの廻り等に使用することが多いいです。

コーキングの種類の中では一番水に強いので、屋根で使用することも多く瓦屋さんなどはシリコンコーキングを愛用している方も少なくありません。

しかし、シリコンコーキングの特徴は「非粘着性」であり、塗装がのらないという難点があります。

その為、塗装屋さんは嫌がります。

②変性シリコンコーキング

変性シリコンコーキングは主に外壁のサイディングなどに使われることが多いいです。

変性シリコンコーキングはウレタン樹脂を原料にしたコーキングなので、耐候性に優れていて塗装も出来るので、幅広い用途で使用されています。

しかし、防水性に関してはシリコンコーキングには劣ります。

密着性もウレタンコーキングに比べると劣りますが、コーキングが硬化すれば塗装が可能なコーキングです。

③ウレタンコーキング

ウレタンコーキングは耐久性が高いコーキングで硬化すると弾力性があり、塗装などものりやすいコーキングです。

しかし、防水性や紫外線に弱く塗装での保護は必須になります。

モルタル壁などのクラック箇所を補修をするのに適しています。

接着剤代わりにも使用することがあります。

 

弊社では防水効果が最優先なので、屋根にはシリコンコーキングを使用しました。

最後になりますが、変性シリコンコーキングとウレタンコーキングに関しましてはコーキングの密着性を高めるためにプライマーを塗布しますが、シリコンコーキングは「耐久性・耐熱性・耐候性・撥水性」に優れており密着性が良いのでプライマーを塗布しなくとも大丈夫です。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログでは引き続き建物を建てる手順と流れに対してのご説明をさせて頂きたいと思います。

 

 

株式会社狩野建築の対応可能工事

(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

 *建物解体からの建て替え工事も対応可

 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

(リフォーム工事)

・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)

・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)

・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)

・内装工事 (・室内建具 ・フローリング ・クロス ・クッションフロアー ・フロアタイル 等)

・外部建具工事(・玄関<カバー工法含む> ・雨戸交換 ・サッシの交換など)

 

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