【川崎市麻生区】成功えのステップ❕「新築住宅・リフォーム各種の手順とコツ」 その⑥ (建て方工事)

前回は土台の敷き方についてご説明いたしました。

前回に引き続き「建て方について」ご説明をさせて頂きます。

まず、建て方とはどのような作業かご説明をさせて頂きます。

木造軸組み工法の建て方はあらかじめ刻んだ柱や梁などの構造材を組み上げていき棟上げまでをする作業の事を言います。

前項でもお話をしたと思いますが、現在は土台や柱・梁などは「プレカット」といい、工場加工をしてきた構造材を組み上げていきますが、昔は大工の棟梁が作業場で一本一本土台や柱・梁などを手刻みで刻んで新築現場に搬入をし、建てていきました。

また、建て方は棟上げをすることから上棟式ともいい、「家屋の守護神と大工の神を祀り、棟上げを無事に終わらせ工事の安全を祈る儀式」とも言われています。

一般的には建て方(上棟式)は吉日の良い日に行います。

日本では吉日の良い日は暦で見る事が一般的で「六曜・十二値・干支」で吉・凶を判断することが多いいですが、弊社は主に六曜で判断します。

六曜とは「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の6種類の事を言います。

その中で上棟式に良いとされているのは「大安・友引・先負」です。

上棟式の日に雨などが降って翌日に延期になる場合も、吉日の良い日(本来上棟するはずの日)に棟梁が柱を一本だけ立てて翌日の晴れた日に上棟をするのも良しとされています。

建て方(上棟式)の様子です。

現在は安全防止対策を設け先行足場で建て方(上棟式)をするケースが増えましたが、昔の建て方(上棟式)は足場がないケースが多かったです。

私が大工を始めたばかりのころは手起こしといい、梁などを担いで持ち上げながら建て方(上棟式)をしたことをよく覚えています。

昔の大工さんやとび職さんはすごいもので、足場のない状態で身軽に高い所を歩き、重たい梁などを担いで組み上げていき、中には担ぎきれないほどの大きな梁などは、ロープで「いわしをきる」ことで引っ張り上げて組み上た経験もあります。

「いわしをきる」とは建築用語になりますが、とび職さんが重たい梁などを担ぎきれない場合にロープで縛る縛り方の事をことをいい、ロープを上に引っ張ることによりロープ自体が緩むことがなく、締まっていく特殊な縛り方です。

現在の建て方(上棟式)は「ラフター」という重機を使い吊り上げて組立していくことが多いので大分楽になりましたが、現場により「ラフター」が入らない場合もあります。

このような現場の場合は、昔から行われているような手起こしで「建て方」作業を行うことになります。

1階部分の建て方が終了したら、羽子板ボルトなどの金物関係を締めてから(歪み)を見ます。

(歪みを見る)とは建築用語になりますが、簡単に言えば柱を垂直にすることをいいます。

この作業はとても重要な作業になり、正確に行わないと、玄関の取付けや窓の取付け、室内ドアの取付けにもかなりの影響を及ぼします。

「歪みを見る」為には、「風防下げ降り」という風などの影響を受けない下げ降りを使用します。

歪みを見る前の柱は建物が固定されていないので左右どちらかに倒れていることが多いいです。

では、倒れた柱をどのようにすれば垂直に出来るのだろうか?

建物自体骨組みの状態だから実際手で押しても動きます。

しかし、手で押して動いても柱を垂直にしたところで止めておかなくてはなりません。

その様な事はまず不可能です。

その為、我々は「屋起こし」という道具を使い柱の垂直を見ます。

屋起こしとは傾いている建物を垂直に起こしてあげるための道具のことをいい、桁や梁に引掛けて専用のジャッキで引っ張る事が出来ます。

現代では簡単に出来るように改良がされていて、「伸縮性する鉄の棒」で建物の傾きを垂直に起せる道具が出てきました。

屋起こしで柱を垂直にしたら、仮の筋交いを「胴差と土台」に釘で止めて柱が動かないようにします。

1階の歪みを見終わり、2階の合板を張る作業をします。

現在の建物は「ネダレス」工法といい、2階の胴差に直で厚み24㎜の合板を張ります。

2階の合板(ネダレス)は構造材になるので、胴差も900㎜間隔に入れる事が主流になっていますが、弊社の場合、900㎜間隔では将来的に床自体がたわむ傾向があるので900㎜の間に厚み45㎜・太さ60㎜の根太を入れ450㎜間隔にします。

また、2階の胴差も釘で固定をしておかないと胴差同士がこすれて床が軋む原因にも繋がります。

24㎜の合板は構造になるので使用する釘の種類や釘を打つ間隔にも指定があります。

使用する釘はN75(長さ75㎜)という釘を使います。

釘を打つ間隔はジョイントに関しては100㎜間隔・ジョイント以外は150㎜間隔で打ちます。

これは、瑕疵担保の検査対象にもなります。

1階の柱や2階の胴差が組み終わり、2階の建て方に入ります。

現在の建て方はネダレス工法なので、建て方の時点で床が出来ているので、2階の建て方作業は安全に行えます。

昔の話をするようになりますが、昔はネダレスではなかったので、建て方で怖い思いをしたことがかなりあります。

2階の建て方も1階と同様で柱や桁などを組み羽子板などのボルト関係を締めてから「歪み」を見ます。

小屋組みの場合、2階の胴差とは違い24㎜の合板を張りませんので火打ちという構造材を入れます。

小屋組みが組み終わり,母屋・棟を組み建て方作業は終了になります。

上棟式が終わり、無事に上棟が終わったことに感謝を込め、また、建物が無事に完成することを祈願して幣串(ヘイグシ)を南側に向けて束に麻縄で縛り飾ります。 

幣串(ヘイグシ)は魔除けの飾りのことで工事完了後には小屋裏にしまい最後まで建物を見守ってくれるとも言われています。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログでは引き続き建物を建てる手順と流れに対してのご説明をさせて頂きたいと思います。

 

 

株式会社狩野建築の対応可能工事

(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

 *建物解体からの建て替え工事も対応可

 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

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・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)

・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)

・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)

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