【川崎市麻生区】成功えのステップ❕「新築住宅・リフォーム各種の手順とコツ」 その⑤ (土台敷き)

前回では基礎工事についてご説明をさせて頂きましたが、いよいよ建物本体工事のご説明に入らせて頂きます。

木造軸組み工法の軸組は現在は「プレカット」が主流になっています。

建物の軸組のプレカットとは構造部材「柱・梁・土台・母屋」などの建物の主流となる部材を工場で機械加工をすることです。

現在はさらに進化をして「筋交い・間柱・窓台・垂木・破風板・野地合板等」も機械加工をされてきます。

昔から木造軸組み工法は日本では伝統的な技法であり、従来大工の棟梁が作業場で仕口や継手などを手作業で加工をしていました、プレカット工場で機械加工をする材木は集成材で材木自体曲がりが少ないものを使用していますが、昔は集成材も少なく無垢の梁や柱を使っていたので曲がりや癖も多く、材料一本一本の癖を見ながら「墨付け」をしました。

仕口なども数多くあり、構造体の接手も用途に応じ変えていきます。

しかし、手作業で加工をするより、プレカットの方がコスト的に抑える事が出来るので、現在の木造軸組み工法はプレカットが主流になっていることには違いありません。

土台敷き

土台は建物を支えるのにとても重要な役割をしていています。

しかし、土台はシロアリや湿気などの被害を一番受けやすい部位です。

その為、水に強く防蟻効果のある木材でなくてはなりません。

土台に使われる木材の種類

土台に使用する木材は「ヒノキ・ヒバ・クリ・米栂(防虫加工)」が主に使われます。

ヒノキ

ヒノキは高級というイメージがありますが、土台で使うのであれば節あり材でも十分なので値段を落とすことは出来ます。

ヒノキだからといいすべてのヒノキが土台に適した材料ではありません。

ヒノキには心材と辺材とあり土台に適しているのは心材が適しています。

心材は樹の中心付近にあり「赤身」とも言われています。

赤身の部分は腐り難くシロアリなどの被害は受けにくいので土台には適しています。

逆に辺材は樹の樹皮側部分にあり、「白太」とも呼ばれています。

白太の部分は防腐や防蟻の効果が弱くシロアリの被害を受けやすく土台には適していません。

ヒバ

ヒバはヒノキ科の木ですが、ヒバ材は人体には無害なのですが虫や湿気から成分が含まれており、ヒバの粉の中にシロアリを入れておくと死んでしまいます。

しかしヒバ材はコスト的には高くなる傾向があります。

クリ

クリ材はほとんどといっていいほど現在の建物には使用していません。

クリ材の特徴は腐り難く硬いので土台にはとても適した材料なのですが、収縮や変形がしやすく素直な木ではない為、扱いが難しい材料になります。

また、貴重な材料なのでコスト面でも入手が困難になります。

米栂

米栂は今までご説明をした材料の中で安価な土台材になります。

米栂でも防腐・防虫加工を施している土台なのでシロアリ・湿気対策はしてありますが、薬剤の注入は土台の表面から約10㎜程度までしかされておらず、土台の内部にまでは浸透しておりません。

元々米栂は腐りやすくシロアリなどの影響も受けやすい材料なので定期的なメンテナンスは必要不可欠です。

 

ここまでは土台の材料に関してご説明をしました。

 

さて、いよいよ土台敷に入ります。

 

下の写真は土台を敷いた時の様子です。

 

土台を敷いた様子

防蟻処理の様子

まず、土台を敷く最初の作業は基礎の天端に墨を出す作業から始めます。

では、どのように墨を出すかというと、基礎工事を始める前の仮設工事の丁張(水盛・やり方)を使います。

建物の寸法は柱の中心から求められています。

基礎の天端に墨を出す場合も柱の中心部分の印します。

この時に丁張(水盛・やり方)を使います。

丁張(水盛・やり方)の時に基礎の中心部分を印したのを覚えていますか?

この印を基礎天端に移し替えます。

基礎天端に柱の中心を移し替えただけでは基礎の天端に墨坪で墨をはじくことは出来ません。

なぜかというと基礎の真ん中にはアンカーボルト(基礎と土台を連結させるボルト)があります。

基礎天端に墨をはじきやすくするため、柱の中心の印から柱の側面の印に移し替えることにより墨をはじくことが出来ます。

土台を敷くための最初の墨はこの墨が基準となります。

基準墨が出たらこの墨から矩「90度の直角」を振ります。

丁張(水盛・やり方)の時に基礎本体が矩(90度の直角)になるようにトランシットで見ましたが、土台を矩「90度の直角」にしなくては建物本体が矩「90度の直角」にならないので再度確認をします。

矩の確認の仕方は昔からの矩の出し方で「さん・し・ご」で確認するのが一番正確だと思います。

「さん・し・ご」とは数字に直し「3・4・5」といいます。

これは、直線部分が3センチと4センチの寸法を出し斜めが5㎝の接点になるところを結ぶと直角になるという昔からの矩のが仕方です。

しかし3センチ・4センチ・5センチでは短い区間なので大工の場合尺貫法を使い「6尺(1818㎜)・8尺(2424㎜)・10尺(3030㎜)」で矩を見る事が多いいです。

この時の墨が矩(90度の直角)でないと土台を敷いた時に土台自体が矩(90度の直角)にならなくなってしまうのでとても重要な作業になります。

墨出しがすべて終わり、今度は土台本体に「アンカーボルト」と「ホールダウンのボルト」の印を出し土台にボルトが入る穴を開けていきます。

現代の建物は「ネダレス工法」で捨て床張りをすることが主流になり、アンカーボルトも土台の上端と平らにならなくてはなりません。

このネダレス工法が構造材になり土台火打ちの役割を果たします。

その為、土台と基礎を締めるナットは土台の天端からナットが出ないように「スクリューワッシャ」を使用します。

「スクリューワッシャ」の場合、土台に開けるボルトの穴は21㎜~24㎜で開けなくてはスクリューワッシャが入らなくなります。

土台に穴を開け終わり、基礎パッキンを基礎の天端に乗せます。

弊社はロング基礎パッキンを使用して浴室廻り等には気密性のロング基礎パッキンを使用します。

昔は基礎に開口部を設け風窓というものが設置してありましたが、基礎が弱くなるということから風窓はなくなり基礎パッキンを使用することになりました。

基礎パッキンを敷き終わりましたら、いよいよ土台を敷いていきます。

本来弊社はヒノキの土台を使うことが多いのですが、ご予算の都合で米栂の注入土台を使用しました。

土台を敷き終わり、アンカーボルトを一度すべて締めてから土台のレベル調整をします。

基礎工事の段階でレベル調整をしていますが、多少の誤差があるので弊社の場合は必ず確認をすることにしています。

レベル調整が終わり土台のアンカーボルトを本締めします。

この時、土台が真っすぐになるように水糸で確認をしながら土台を締めていきます。

この作業をおろそかにすると、建物が仕上がった時に壁が凸凹になってしまう恐れがあります。

土台敷き終了後、土台・大引きの防蟻処理をして本日の作業は終了です。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログでは引き続き建物を建てる手順と流れに対してのご説明をさせて頂きたいと思います。

 

 

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(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

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・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

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