外壁塗装は外観だけでなく、建物の外壁の劣化を遅らせることが出来ることを知っていますか?

外壁塗装は建物の美観だけではなく、雨水や紫外線から建物を守り外壁の劣化を遅らせ建物自体の寿命を延ばすことが出来ます。

建築物がモルタルの場合、塗装の目安は約10年と言われております。

外壁に指をこすりつけ白い粉上のものが指に付くようでしたら塗替えをお勧め致します。

これを「チョーキング」と言います。

今回ご依頼頂いたお客様は、川崎市多摩区にお住いのU様邸の塗装工事の概要をご説明致します。

(外壁塗装とは)

外壁塗装と聞くと一般の方は「見た目が綺麗になる」と思う方が多いと思います。

しかし外壁を塗装することにより、大切な建物をメンテナンスすることが出来ます。

「外壁塗装のメリット」

①建物の美観を維持できる

外壁塗装をすることにより、新築同様に美しい外観に生まれ変わります。

また、外壁の色を変えることにより建物全体の雰囲気も変わります。

②耐久性が良くなる

外壁塗装をすることにより、建物本体を紫外線や雨水から守ることができ建物の寿命を持たすことが可能です。

③断熱性や遮熱性の向上が期待できる

塗料の中には断熱や遮熱に対して特別な機能を持つものもあります。

それらを使用することにより、断熱性や遮熱性を向上させることも可能です。

④防汚性も良くなる

現在の塗料には防汚性を備わっているものが多く、塗装後外壁が汚れにくく美しい外観を継続させることが出来る。

「外壁塗装工事の手順」

①御近隣への挨拶

外壁塗装は業者の出入りや工事車両など、作業中も建物の外での作業なので、御近隣にご迷惑をかけることが多いので工事着工1週間くらい前に

御近隣にご挨拶をします。

弊社では、挨拶分を記載した後、1)工事場所 2)工事内容 3)工事着工予定日 4)工事完了予定日 5)作業時間 最後に施工業者で弊社の会社名と連絡先、担当者氏名、連絡先を

記載したチラシに弊社オリジナルのタオルと名刺を入れたものを御近隣の方に渡しながらご挨拶をします。

②足場工事

外壁塗装は高所作業が伴うので、足場工事は必須です。

③高圧洗浄

外壁塗装に入る前には高圧洗浄機で外壁などの汚れを落とします。

*足場にはメッシュシートが貼っているので、足場の外に汚れが飛び散りにくいのですが、全く飛び散らないわけではありません。

職人さんは大変ですが、雨降りの日に高圧洗浄をかけることが出来れば御近隣に迷惑をかけることが少なくなります。

夏は良いですが冬は寒いので大変ですね😅

④養生

外壁塗装の塗装にかかる前に塗料が余計なところに付かないよう養生します。

(主な養生場所」

1)サッシ廻り

2)地面(玄関ポーチなども含みます)

3)エアコンの室外機等

塗装が飛び跳ねそうなところは養生します。

⑤塗装工事

養生が終わり塗装工事に入ります。

外壁塗装は一般的に三回塗りが基本になります。

一回目は下塗り・二回目は中塗り・三回目は上塗りをします。

この工程を守らないと塗装後剥がれる原因になり、紫外線や雨水などから建物を保護する機能も低下します。

(下塗り)

下塗り材は下地の状態や上塗りの塗料により決まります。

下塗り材は既存の古い塗装面に中塗り材・上塗り材がくっつきやすくするために塗ります。

既存の外壁の状態や材質などで下塗り材も変わります。

下塗り材にはシーラー・プライマー・フェラーなど様々な種類があります。

「シーラーとは」

シーラーは外壁にクラック(壁のヒビ)がない場合、下地強化剤としてよく使われます。

シーラーには大きく分けて三種類あります。

1)合成樹脂エマルション型シーラー

 水性シーラーなので中塗り・上塗りも同じ水性系の合成樹脂エマルション塗料を使用することをお勧め致します。

 最も広く普及しています。

2)熱可塑性合成樹脂系溶液型シーラー

 溶剤シーラー(油性シーラー)なので、溶剤系塗料を使用することをお勧め致します。

*水性系のシーラーに比べると塗装の密着性はやや高くなります。

3)溶剤型熱硬化性合成樹脂シーラー

主な目的は下地を補強するために使用します。

ただ、透湿性が高い為、下地の内部に吸収されやすいです。

硬化剤などで構成されるシーラーです。

また、吸収性の高い外壁材などは透湿性シーラーを使用します。

例)・ケイ酸カルシウム版(主に軒下天井に張ります)

  ・プレキャストコンクリート(PC版)

  ・軽量気泡コンクリート (ALC版)

  ・ガラス繊維強化セメント (GRC版)

  ・窯業系サイディング

  ・モルタルなど

 

「プライマーとは」

プライマーを使用する箇所は主に鉄部に使用します。しかし、塗ればいいものではなく、

塗替える前の鉄部は錆などがある場合が多いので、塗装前にサウンドペーパーなどで錆を落としてからプライマーを

塗布します。

また錆を防止するプライマーもあります。

 

「フィラーとは」

フィラーは、外壁面の亀裂や凹凸などがある場合など、フィラーをで下塗りをして塗装面を平らにすることにより

上塗り材が綺麗に仕上がります。

しかし、フィラーはヘアークラックの上から塗るときは、0.3㎜ぐらいまでの浅いものに限ります。

0.3㎜以上の深さになると、外壁の割れを「Uカット工法」というやり方で微弾性フィラーを使っての下塗りをします。

 

(中塗り)

中塗りは基本的には上塗りと同じ塗料で塗ります。

なぜ、同じ塗料を2回も塗らないといけないの?と思う方も多いと思いますが、外壁の仕上げをより美しくするためには、

重ね塗りをするのが原則です。

 

(上塗り)

上塗りは外壁塗装の仕上げです。

上記の工程を守ることにより、紫外線や雨などから家を守り、美しい外壁になります。

⑤足場の解体

塗装工事完了後、足場を解体します。

⑥清掃

足場解体後、建物廻りの清掃をします。

細かなゴミなども足場があるうちは清掃ができない為、解体後に念入りに清掃します。

⑦御近隣への完了の挨拶廻り

弊社では工事完了後、御近隣に弊社オリジナルのメモ帳を入れご挨拶に回ります。

 

外壁塗装の概要はこのような感じですが、外壁を塗装するのには足場は必須なので、私的には

もったいないので、足場のあるうちに ・屋根の塗装 ・雨樋の塗装 ・木部関係の塗装 をすることを

お勧め致します。

 

(屋根塗装)

 

 

塗装前

塗装後

 

屋根の塗装は一般的にトタン屋根やカラーベスト屋根(コロニアル屋根)を塗装することが多いです。

トタン屋根の場合は塗装などのメンテナンスを怠ると、経年劣化でトタンに穴が開き雨漏りの原因になるのでこまめに塗装をしてメンテナンスを

することをお勧め致します。

カラーベスト屋根(コロニアル屋根)の耐用年数は新築で建ててから約20年から25年と言われています。

しかし、年数が経つにつれて色あせやひどい場合、屋根に苔があることも多いです。

建物の美観を保つのであれば、外壁の塗装をする際に屋根の塗装もお勧め致します。

コロニアル屋根は1961年から2004年くらいまでアスベストを含んだ屋根材でしたが、2006年にはアスベストを含んだ屋根材が全面的に禁止されるように

なりました。その切り替えの時期にカラーベスト(コロニアル)屋根を葺き替えた建物はカラーベスト自体の強度がなく、年数が経つにつれてカラーベストが割れているケースが多いです。

しかも自然に割れます。

 

   アスベスト切り替え時期のカラーベスト(コロニアル)

アスベストが廃止された後に葺き替えた屋根の様子です。

所々割れていますが、決して足場を掛ける際に人が載り割れたものではありません。

中には、高圧洗浄をかける際にカラーベスト(コロニアル)の劣化がひどく剥がれて飛んだケースもあります。

この屋根は下屋根の様子ですが、葺き替えました。

本来カラーベスト(コロニアル)は部分的の差替えも可能ですが、アスベストが廃止されたすぐ後のカラーベスト(コロニアル)

はもろい為、水下から剥がしてもその上が割れる可能性があります。

このような場合は屋根の葺き替えをお勧め致します。

 

「屋根塗装工事の手順」

①足場工事

これは外壁塗装の際に掛けております。

②養生

これも外壁の塗装の際に行っております。

③高圧洗浄

外壁の高圧洗浄の時に一緒に行います。

平米数は外壁プラス屋根の面積での計算になります。

④下地補修

カラーベスト(コロニアル)のクラックや割れた部分をコーキング材を注入して補修をします。

⑤屋根塗装工事

屋根の塗装も外壁と同じく ・下塗り(シーラー・プライマーなど) ・中塗り ・上塗りの3回塗りをします。

下塗りと中塗りを塗布したのち乾燥時間が必要なため、2日間以上かけることが多いです。

⑥縁切り

縁切りと言ってもピンとこない方も多いと思います。

簡単に言うと塗膜でカラーベストの重なり部分がくっついてしまう為、塗装後、塗装が乾いたのちにカッターなどで重なり部分の塗膜を

切り重なり部分の隙間を作ることです。

現在は「タスペーサー」といい、塗装前にカラーベスト(コロニアル)の重なり部分に挟んで塗装をするケースが多いですが、

カラーベスト(コロニアル)の種類により使用できない場合があります。

なぜこのような作業をするかというと、屋根材のの下に万が一雨水が入っても雨水が排出出来るために行う作業です。

もし「縁切り」をしない場合、雨漏りの原因になりますので、とても重要な作業になります。

           タスペーサー装着

 

(雨樋塗装)

雨樋を塗装する目的は美観を良くすることもありますが、雨樋自体が塩ビ(塩化ビニル樹脂)なので雨水や紫外線などで

劣化をしやすく製品自体の寿命も短い為、塗装をして劣化の進行を遅らせることが出来ます。

雨樋の塗装をするときに一緒に竪樋を固定して入る「デンデン」の周りもコーキングで固めてもらうといいでしょう。

「デンデン」が打ち込みの場合、緩んでいる可能性があり雨漏りの危険性もあります。

 

(木部塗装)

木部とは築年数が古い建物など、・破風板 ・面格子 ・雨戸などを檜材やラワン材・ヒバ材などで加工することが多い為、

塗装をして劣化を防がなければなりません。

しかし、木は呼吸をして伸縮を繰り返しますが、これに耐える塗料は現在無い為、紫外線や雨などにより腐敗の原因にならないように

塗装をすることをお勧め致します。

「木部塗装の作業工程」

①木部のケレン作業

ケレンとは紫外線などの影響で浮いた塗膜を除去する作業のことです。

古い塗膜を取り除かないと、いくら下塗りをして塗装をしても、古い塗膜と一緒に剥がれてしまう恐れがあるので、

木部の塗装でケレンは必要不可欠な作業です。

②下塗り

木部は水分を含むと劣化しやすい為、吸水性を抑える為の下塗り材を使用します。

吸水性を抑える塗料を塗ることで、塗膜の耐久性も高くなります。

③中塗り・上塗り

塗装の基本は3回塗りです。その為、中塗り・上塗りは同じ材料を2回塗り、耐久性の向上と綺麗な仕上がりになります。

 

工事のご依頼のきっかけ

今回ご依頼頂いたお客様は川崎市多摩区にお住いのU様です。

工事のご依頼のきっかけは2回目のリピーター様です。

最初は弊社、株式会社狩野建築のホームページを見てのご依頼でしたが、現場調査時にU様とお話したところ、

私の小学校の時の同級生のお姉さまからのご依頼でした。

私も子供の頃は川崎市多摩区に住んでおり、川崎市麻生区に会社を立ち上げU様からご自宅のことで幾度かご相談を受け

今回の塗装工事のご依頼を頂きました。

弊社は大手企業やハウスメーカーなどのような大きな会社ではありませんが、代表の私自体現役の大工職人なので、

取引業者も現役の職人が集まる職人直営店です。御見積りも無駄なく適正価格をご提示できるよう、各業者に確認をとってからの

御見積りになるので、お客様は勿論、取引業者も適正価格で工事をするので、手抜き工事は一切なくお客様に満足をしてもらい

お引渡しが出来るよう心掛けております。

弊社は下請け工事を一切しない為、宣伝費はホームページだけです。

ご依頼頂いたお客様には最善を尽くし、またご依頼頂けるよう精進致します。

お気軽にご連絡ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ

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