【川崎市麻生区】成功えのステップ❕「新築住宅・リフォーム各種の手順とコツ」 その⑭ 内装造作工事④

前回は既製品建具(ユニット建具)と造作建具についてのお話をさせて頂きましたが、今回は押入れ等の収納内部の造作工事に関してのお話をさせて頂きたいと思います。

収納とは

収納とは簡単に言うと押し入れやクローゼットなどの収納スペースの事を言います。

しかし、収納内に物を収納するにしても人それぞれ収納するものが異なると思いますので使用状況に応じて造る方が最大限の活用が出来ます。

例えば、洋服やコートなどが多いい方は洋服を掛けられるようにパイプの設置をしたり、あらかじめ収納するものが決まっていたら可動式の棚を造り収納物に合わせ上下に移動が出来るように造る等と使用状況などで造り方を変えていきます。

昔の日本は和室での生活が基準になり、就寝をするのも布団でタンスを置いているお宅が多かったので押し入れには中段と天袋が基準になっていました。

一般的に中段には布団をしまっているケースが多かったです。

逆に現在はベッド生活が主流で床に布団を敷いて寝る人も少なく、タンスなども置かず洋服を掛けて収納する人が多くなりました。

その為、中段があると邪魔になるケースが増えてきています。

押入れやクローゼットなどの収納内は計画的に造る事をお勧め致します。

収納造作とは

収納造作とは押し入れやクローゼットなどの棚やパイプなどを取り付ける作業の事を言います。

棚の種類も建具と同様で大きく分け、既製品の棚と造作棚の2種類に分かれています。

①既製品の棚(ユニットタイプの棚)

既製品の枕棚や中段のメーカーは大きく分け「ウッドワン・パナソニック・南海プライウッド・LIXIL・大建工業・EIDAIなど」があります。

既製品の枕棚や中段は取り付ける場所の長さをカットするだけで安易に取り付けられる為、作業時間の短縮にも繋がります。

②造作棚

造作棚とは大工さんが造る棚の事を言います。

造作棚は木材などを大工さんが寸法をオーダーで加工して取り付ける為、自分だけのオリジナルの棚を造る事が可能です。

 

弊社は収納棚を既製品で造る事がほぼ無いのでデータがありませんので、造作棚での施工事例をご紹介させて頂きます。

 

川崎市多摩区Y様邸リフォーム工事(多目的造作棚)

リフォーム前

リフォーム後

川崎市多摩区Y様邸のマンションリフォーム工事の様子です。

リフォーム前は6畳の和室の部屋で押入れは引違いの襖に中段が設置してあり一番下の押し入れの床と中段・壁には「ラワンべニア」が張ってありました。

昔の和室の押し入れは「ラワンべニア」で仕上がっている事が多かったのですが、中段や一番下の床材に4㎜程度の厚みのベニアを使用していた事も多く経年で床の強度が弱くなっているケースが多いいです。

リフォーム前からお客様があらかじめ収納をするものが決まっていたので、お打ち合わせの段階で念入りにプランをたててから多目的収納の作成に入りました。

今回のリフォームの目的は6畳間の和室の部屋(畳の部屋)から洋室(フローリング)の部屋にすることです。

マンションの場合、一般的にフローリングを張るには遮音等級のとれている製品を使わなくてはならないのですが、元々の床が置床工法になっていて遮音等級のとれた置床の足を使用していたら普通の複合フローリングを張る事が出来ますが、畳の部屋は畳自体に遮音等級がとれているのであえて遮音等級のとれる置床を使用しない場合もあります。

その様なケースは遮音等級のとれたフローリング材を使用しなくてはなりません。

リフォーム前の床下地は根太で組んでいて押入れの一番下の床も4㎜ベニヤが張ってあったので今にも床が抜け落ちそうでした。

押入れの床の強度を高める為、今回は遮音等級のとれた置床で床下地を組むことにしました。

置床とは壁際に桟を取付け厚み20㎜、幅600㎜、長さ1820㎜の「パーチクルボード」というものを張ります。

そのパーチクルボードを遮音性能がある置床に乗せて床の下地を組む工法の事を言います。

一般的なマンションの床下地の組み方になります。

また、パーチクルボードを張ったらその上に厚み12㎜の「針葉樹合板」を張りフローリングを張ります。

このような施工方法を行えば、まず強度的に問題はないと思います。

収納の壁を厚み5.5㎜のラワンベニヤを張り、左右の壁にはパイプと可動棚を止める為の下地兼用で厚み12㎜のラワン合板を張り壁の強度を高めます。

向かって左側は2段で洋服が掛けられるように互い違いにパイプを取付け可動式の棚は厚み24㎜棚板を4段設けました。

 

川崎市宮前区S様邸新築注文住宅(造作棚)

洋室収納

廊下収納

ウォークインクローゼット

川崎市宮前区のS様邸新築注文住宅の収納棚の様子です。

収納棚の材質はメルクシパイン材です。

メルクシパイン材はカウンターや家具などのインテリア関係や窓枠や棚板などの住宅の内装造作などにもよく使われます。

材質的には多少柔らかいのですが、収納内の枕棚や棚板に使用するには申し分ないくらいです。

集成材というと無垢材とは違うのでは?と思う方も少なくないと思います。

集成材とは無垢材の節や割れの部分を取り除き接着剤などで貼り合わせたものになります。

したがって、材質自体は無垢材になります。

無垢材の良い所は経年により無垢本来の味が出てくるので飽きが来なくまた、自分の好きなように加工が出来るとても自由度が高いのが特徴になります。

今回は収納やウォークインクローゼットの内部は枕棚を設置し洋服が掛けられるようにハンガーパイプを取り付け、幅の狭いクローゼットは可動棚を取り付ける事にしました。

枕棚は厚み21㎜の棚板にしたので前框で補強すれば真ん中に根太を入れなくとも強度的に問題はありません。

棚板は壁の中にのみ込ませて棚板を固定したので既製品のような根太を入れることなくすっきりと納める事にしました。

既製品の場合は壁際に雑巾摺という隙間隠しの製品を取り付けますが、壁の中にのみ込ませてあるので雑巾摺の必要もなくなります。

雑巾摺があると箱物などの収納物を入れると邪魔になる事が多いいです。

枕棚の棚板もビスでしっかりと固定をしてから同じ材料で木栓で栓をすれば目立たなくなります。

最後にクリア塗装で仕上げると手垢なども付きにくくなります。

ハンガーパイプは壁に下地を入れておき壁に直に固定をして、可動棚の場合も壁に下地を入れておき可動棚用の金物を取付けます。

既製品と違い無垢材は作業の手間(加工)などがありますが、とてもいいものだと私は思います。

 

東京都町田市アパートリフォーム工事

可動棚

枕棚

東京都町田市のアパートのリフォーム工事の様子です。

可動式の棚は洗面脱衣所になります。

棚板の材料は「ポリエステル樹脂化粧合板」です。

我々は「ポリ合板」と呼んでいます。

ポリエステル樹脂合板とは合板の表面に化粧紙を貼り合わせポリエステル樹脂を塗布後にフィルムをかけた後に樹脂を延ばして硬直して造った建材になります。

特徴は表面がツルツルしており光沢があります。

納品された材料には保護フィルムが貼ってあります。

今回のリフォームでは洗面脱衣所に棚が無いのでデッドスペースを利用してポリ合板の棚板で可動棚の作成をしました。

可動棚のレールは壁に埋め込みレールの金物と壁を同面で納めました。

ちょっと手間を加えるだけでも仕上がりは変わるものです。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログでは引き続き建物を建てる手順と流れに対してのご説明をさせて頂きたいと思います。

 

 

株式会社狩野建築の対応可能工事

(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

 *建物解体からの建て替え工事も対応可

 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

(リフォーム工事)

・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)

・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)

・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)

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