前回の続きの施工事例と工事のご説明をさせて頂きます。
施工事例
階段工事施工事例①
東京都稲城市K様邸リフォーム工事
リフォーム前
リフォーム後
東京都稲城市K様邸の階段リフォームの様子です。
建物の構造は1階部分が鉄筋コンクリート造(RC造)で2階、3階は木造軸組み工法です。
工事のご依頼を頂いたきっかけは、階段の踏板が欠けてしまい修理をしてほしいとの事でした。
古い階段はコルクの段板でした。
コルクは柔らかく弾力性があり、足への負担が軽いので床や階段には適している材料なのですが、無垢材や集成材に比べると強度が劣るのが難点です。
階段の踏板は段鼻といい、踏板の幅を広くすることにより安全に使用できるように蹴込みから約3センチ出します。
段鼻部分が欠けたのは、3センチ蹴込みから出ていた部分の強度が弱かったのだと思います。
今回取り付けた新しい踏板はタモの集成材を使用しました。
タモの集成材の特徴は丈夫で硬く傷がつきにくく、木目がはっきりしていて経年劣化も少ない材料なので、階段に適した材料です。
集成材は比較的材料の反りが少ないのですが、無垢のタモ材は反りやすいのが難点です。
コルク階段撤去後
階段下地
1階が鉄筋コンクリート造(RC造)なので、コルクの踏板を撤去したら階段の下地はコンクリートでした。
無垢材や集成材はコンクリートの湿気などで反る可能性があるので、コンクリートに直接踏板を乗せるのはあまりよくありません。
少しでも防湿する為、厚み12㎜のラーチ合板を捨て張りしました。
階段の踏板は、ウレタンボンドを満遍なく塗布して踏板全体が下地のラーチ合板に密着することにより、反りを最小限に抑える工夫を施しながら施工をしました。
踏板はタモの木目を生かしツヤ無しのクリアで仕上げました。
階段工事施工事例②
川崎市宮前区S様邸新築注文住宅
川崎市宮前区S様邸新築注文住宅の階段の様子です。
建物の構造は木造軸組み工法(在来工法)の2階建てです。
階段は鉄砲階段といい、直線的に真っすぐ降りてくる階段の事をいい直線階段とも言われています。
階段には廻り階段やらせん階段・踊り場のある階段などがありますが、階段の形状は建物の間取りや階段の間口で決まる事が多いですが、デザイン性でらせん階段をつくる事もあります。
しかし、日常的に使いやすく理想的な階段は鉄砲階段(直線階段)です。
鉄砲階段(直線階段)は途中で曲がる事がないので、上がり降りがしやすく、物の上げ下ろしも安易に出来ます。
階段はタモの集成材を使用しました。
タモの集成材は無垢のタモと比べ反りも少なく材質が硬いのが特徴で階段の材料に適しています。
また、クリアで仕上げると、とても美しく仕上がり、経年により木材本来の味わいが出ます。
多目的収納施工事例
川崎市多摩区Y様邸マンションリフォーム
リフォーム前
リフォーム後
川崎市多摩区のマンションリフォームの様子です。
和室の押し入れの一般的な造りとして多いのが押入れの真ん中に中段を設置して、天袋を設ける事が多いいです。
なぜそのような造りが多かったかというと、日本人は畳に布団敷く習慣があり、押し入れの中に布団を収納するのに中段が適しているからです。
しかし、現在は新築住宅でも和室が少なく、和室がある家もリフォームで洋室に変えるケースが多く、布団よりもベッドで就寝する方が増えているので、布団を押入れの中に収納する習慣もなくなりつつあります。
収納内のリフォームも工夫次第では収納範囲が広がります。
オーダーメイドで造る事により、押し入れもお洒落なクローゼットに変えることも可能です。
今回のリフォームで和室を洋室に変えました。
同時に収納の中も使いやすく、収納物の出し入れが安易に出来る多目的収納を造る事にしました。
現状の押し入れの広さは限られていますので、限られたスペース内で多目的収納を造らなければなりません。
まずは、中段の撤去をして押入れの中の棚を無くす作業から始まります。
中段の撤去をしたら中段を固定していた釘の穴が壁に残ります。
しかも、古い壁や床は経年で汚れていて、厚み4㎜程度のベニアを使用していたので壁や床の強度がありません。
特に押入れの床は収納物を直に乗せる為、現状の床では心もとない感じがしますので、床を解体して下地を新たに造る作業をします。
建物がマンションなので、押入れの床の下地は置床工法で下地を造る事にします。
置床工法とはマンションの床の下地で採用される施工方法のひとつで、置床という防音性能がある特殊なゴムが足についている支持脚を使用します。
この指示脚の上に厚み20㎜程度のパーチクルボードという木材の破片やチップを固めて作った板を張ります。
パーチクルボードを張ったら床のレベル調整をしてパーチクルボードの上に厚み12㎜の針葉樹合板を張り、さらに厚み12㎜のフローリングを張ります。
ここまで床の補強をしていれば床に関しては問題ないでしょう。
今度は壁の補強に入ります。
壁の補強は収納をするものや多目的収納の仕様により異なる場合があります。
今回の場合、洋服掛けと可動棚の多目的収納を造りました。
洋服掛けと可動棚の間には間仕切りをつくり別々の扉にすることにしました。
洋服掛けは2段式で互い違いにパイプを付けることにより季節により洋服を入れ替える事が出来、また、出し入れも安易にしやすくなります。
また、コートなどの長いものは奥のパイプに掛けることにより床に付くこともないでしょう。
洋服掛けの下に市販の収納ケースを納めることも可能なので、収納範囲を高める事が出来ます。
今度は可動棚です。
棚を設置する場合、当初の使用目的と変わる場合があります。
その為、固定棚にすると収納物も限られるので、あえて可動式の棚にしました。
今回のような多目的収納の場合、両袖の壁に洋服掛けのパイプと可動棚のレールを取り付けることになるので、両袖の壁には厚み12㎜の広葉樹を張り壁の補強をして、間仕切りに関しては厚み30㎜の「シナランバーコア」といい、心材に挽き板が入っていて表面にシナの単板を使用した積層した合板を使用しました。
このように壁の強度を高めることにより、取り付けるものがしっかり固定できます。
リフォーム前
多目的収納リフォーム後
この写真は全開でご説明させて頂いた「建具工事」の写真です。
マンションの場合、大掛かりな工事をしなくとも床の張替や建具交換、クロスの貼替などで和室から洋室に変える事が安易に出来ます。
株式会社狩野建築では、様々リフォームに対応しています。「リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。
次回のブログでは引き続き施工事例とそのご説明をさせて頂きたいと思います。
株式会社狩野建築の対応可能工事
(新築注文住宅)
・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造
*建物解体からの建て替え工事も対応可
*弊社で測量から登記も御対応できます。
(解体工事)
・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造
(リフォーム工事)
・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)
・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)
・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)
・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)
・内装工事 (・室内建具 ・フローリング ・クロス ・クッションフロアー ・フロアタイル 等)
・外部建具工事(・玄関<カバー工法含む> ・雨戸交換 ・サッシの交換など)
対応可能地域
神奈川県 (・川崎市 ・横浜市 ・相模原市)
東京都 (・町田市 ・世田谷区 ・新宿区 ・渋谷区 等)