前回の続きの施工事例と工事のご説明をさせて頂きます。
今回は台所の工事についてお話をさせて頂きたいと思います。
台所は日常生活をするうえで欠かせない居住空間です。
その台所の限られたスペースの中で使いやすくて安全なシステムキッチンにして、明るいお部屋にすることで生活環境を変える事が出来ます。
ご参考までに弊社、施工事例をもとに工事内容のご説明をさせて頂きたいと思います。
施工事例
台所リフォーム工事
川崎市高津区Ｓ様邸
リフォーム前流し台
工事のご依頼を頂いたのは川崎市高津区にお住いのS様です。
建物の種別は軽量鉄骨造の2階建て住宅です。
築年数は約40年程度です。
S様は今回ご依頼頂いたのを含め3回目のリピーターさんです。
今回は台所のリフォームのご依頼を頂きました。
古い流し台は少しL型になっていて、2層式のシンクです。
混合水栓には置き型の浄水器が設置してあり、ガス台は2口のガスコンロでした。
流し台の背板と外壁に面している壁は配管スペースになっている為、壁をふかし天板をステンレスで被せてあります。
流し台の真裏に給湯専用で16号の給湯器が設置してあり、給湯器からの配管が引き込まれていています。
おそらく軽量鉄骨で、壁の中に給水・給湯などが入らないから壁をふかしたのだと思います。
流し台解体後
流し台解体後（全体）
配管用開口
流し台解体後の様子です。
給湯管・給水管・ガス管は予想通りふかし壁の中にありました。
作業効率を高める為に、解体と同時に配管用の開口を床に開けておきます。
今回設置するシステムキッチンは「IHクッキングヒーター」にする予定なので、ガス管はプラグでガスが漏れないようにキャップをして床下に隠蔽をしておきます。
解体作業と同時進行で電気配線工事をします。
換気扇の電源は再利用できますが、今回吊戸棚を付けないので流し元灯がなくなります。
その代わりに天井に昼白色のダウンライトを取り付けますが、現状スイッチがないのでスイッチの増設をします。
冷蔵庫・IHクッキングヒーター・家電収納(2回路)「電子レンジ用と炊飯器用」は分電盤からの専用回路で配線をして、台所のエアコンもコンセントが無かったので、分電盤からの専用回路で配線をすることにしました。
これらは分電盤からの専用回路で配線をしないと電気の容量が大きいので火災などの危険を伴うこともあります。
台所の天井も厚み5.5㎜の広葉樹ベニアを張り、クロスで仕上げるので配線関係は隠蔽することが出来ました。
ふかし壁施行中
ふかし壁完了
ふかし壁完了
給水・給湯・ガスなどを壁の中に隠蔽しなくてはシステムキッチンの設置は出来ません。
隠蔽するには配管が納まる程度に壁をふかす必要があります。
給水管の太さは約30㎜ありますので40㎜の幅の下地材を躯体に固定して壁下地を造り、換気扇の設置箇所や台所リモコンの取付け箇所、家電収納の設置箇所などに下地を入れて12.5㎜厚の石膏ボードを張りました。
フロアタイル下地
クロス下地
床はフロアタイルで仕上げます。
リフォーム前は隣の部屋と台所の床は敷居などの見切りがなく複合フローリングを張り伸ばしていました。
ローコストで床を仕上げるには古いフローリングの上からフロアタイルを増し張りする方法が最適なのですが、隣の部屋との床を貼り分ける為には床見切り材を入れなくてはなりません。
フロアタイルの厚みが3㎜あり、床の見切り材はフロアタイルよりも約2㎜程度上がるので約5㎜程度の段差を生じる事になります。
隣の部屋との段差をなくすには、フロアタイルを貼るところの古いフローリングを剥がさなければなりません。
古いフローリングは複合フローリングを使用していて12㎜の厚みがあるので、新しく張る床の厚みもフロアタイルの仕上がりで12㎜にしなければ洋室との床の高さが合わなくなってしまいます。
フロアタイルの下地の床材は厚みが9㎜の広葉樹合板を使用しました。
天井はクロス仕上げになります。
古い天井にはクロスを貼る事が出来ないので、厚み5.5㎜の広葉樹ベニアを張りました。
天井べニア増張りの様子
〇接着剤を塗布してから専用の釘打ち機械でベニアを固定していきます。
床：フロアタイル完了
天井・壁：クロス完了
内装仕上げ工事完了の様子です。
天井と壁は「サンゲツ」のクロスで星ガラのクロスを貼りました。
クロスを貼る前に下地処理をします。
下地処理とは新しく張った天井のジョイント箇所に「ファイバーテー」を貼り下パテと上パテをします。
また、古い壁材の状況にもよりますが、クロスの密着性を高めるのに「シーラー」を塗布することもあります。
床は「サンゲツ」の「ラウンドエッジ」を貼りました。
ラウンドエッジのサイズは幅が300㎜で長さが450㎜あり厚みは3㎜あります。
貼り方は「馬張り」といい、縦か横方向に半分ずつずらして貼る貼り方で貼っていきます。
フロアタイルは専用の接着剤を使い均一に塗布してオープンタイムをとり貼っていきます。
フロアタイルは薄い塩ビ製のシートで出来ているので、ただ接着剤を塗って置いただけでは反ってくる恐れがありますので、専用のローラーなどで圧着していきます。
「ラウンドエッジ」を貼り終わったら綺麗に掃除をしてから、「パーフェクトコーク」という、専用の目地材をラウンドエッジのジョイント箇所に充填していきます。
作業が終了した当日は床の上に上がることは出来ません。
パテ処理の様子
天井のジョイント箇所にファイバーテープを貼りパテ処理をした様子。
壁もクラックが入っている所や補修箇所にパテ処理をした様子。
工事完了
工事完了
工事完了の様子です。
システムキッチンは「クリナップ」の「ラクエラ」を設置しました。
扉の色は「アコードロゼ」という色でお洒落でかわいらしい色です。
システムキッチンの天板は「アクリルストン」の「クレマホワイト」で少し高級感があります。
キッチン前の壁は「モザイクﾍﾞｰｼﾞｭ」といい、モザイクタイル調の壁になり、同材で窓廻りも張り以前よりも明るくなりました。
水栓は浄水器一体型の省エネシングル水栓を設置しました。
浄水器のカードリッジは4カ月に1回交換するのが目安です。
加熱調理機器は今まで都市ガスを使用していましたが、安全性を考慮して2口のIHクッキングヒーターを設置しました。
換気扇の面材はシステムキッチン本体に合わせ「アコードロゼ」にしました。
古い換気扇は「プロペラファン」でしたが、今回のリフォームで「シロッコファン」にすることにしました。
換気扇に関しては今回のリフォーム工事で一番悩んだとこです。
出来上がってしまうと大したことないように見えますが、換気扇のダクトは元々開いてある換気扇の開口を利用して外に排気をしました。
本来シロッコファンの換気ダクトは天井の上から所定の位置に降りてくるのが理想的ですが、リフォーム工事だと現場の状況により難しい場合多いいです。
家電収納は幅600㎜・奥行440㎜あり、炊飯器や電子レンジを使用するので、分電盤から専用回路で電源を取っています。
家電収納には蒸気排出ユニットが付いており、炊飯器などの蒸気を排出させる事ができます。
今回リフォームした台所は6畳半の広さなので、キッチンや冷蔵庫などの配置を並べて、お部屋を広くして使いやすくしようと思いました。
リフォーム前
リフォーム後
株式会社狩野建築では、様々リフォーム・修繕工事に対応しています。「リフォームや修繕工事」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。
次回のブログでは引き続き施工事例とそのご説明をさせて頂きたいと思います。
株式会社狩野建築の対応可能工事
（新築注文住宅）
・木造在来工法（在来工法） ・木造軸組み工法（ツーバイフォー） ・軽量鉄骨造
*建物解体からの建て替え工事も対応可
*弊社で測量から登記も御対応できます。
（解体工事）
・木造在来工法（在来工法） ・木造軸組み工法（ツーバイフォー） ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造
（リフォーム工事）
・水回りのリフォーム（・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など）
・屋根工事 （・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など）
・外壁工事 （・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など）
・外構・エクステリア工事 （・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など）
・内装工事 （・室内建具 ・フローリング ・クロス ・クッションフロアー ・フロアタイル 等）
・外部建具工事（・玄関＜カバー工法含む＞ ・雨戸交換 ・サッシの交換など）
対応可能地域
神奈川県 （・川崎市 ・横浜市 ・相模原市）
東京都 （・町田市 ・世田谷区 ・新宿区 ・渋谷区 等）
