【川崎市麻生区】成功えのステップ❕「新築住宅・リフォーム各種の手順とコツ」 その⑩下地工事

前回は建物外部の下地工事・サッシ工事・軒天井工事など、施工事例に伴い外部工事(大工工事)についてお話をさせて頂きました。

今回は内装の大工工事に関してご説明をさせて頂きたいと思います。

天井下地工事

天井下地工事の事を専門用語で野縁といいます。

野縁は天井板を張る為の下地の骨組みになり、木造軸組み工法で使用されます。

野縁は一般的に幅30㎜・厚み40㎜の材料を使用することが多いいです。

幅30㎜・厚み40㎜の材料は「インニッサン」と呼ばれており、木造軸組み工法では一番使用することが多い材料になります。

また、「インニッサン」にはグレードがあります。

1番グレードの高い「インニッサン」は節がほとんどないので、木材特有の捻じれなどの影響も少なくなります。

2番目にグレードの高い「インニッサン」は節がありますが、下地に使用する程度でしたら申し分ないです。

1番グレードの低い「インニッサン」は大きな節があり、材料の捻じれなどの影響も受けやすく、下地材としてはあまりお勧めは出来ません。

弊社は以前1番グレードの高い「インニッサン」を使用していましたが、なかなか手に入りにくくなり今では2番目にグレードの高いインニッサンを使用しています。

勿論金額にも誤差はありますが、長い年月を考えるとお安いものだと思います。

建築というものは面白いもので使用する場所により同じ材料でも呼び名が変わってきます。

例えば屋根の下地は垂木と呼びますが、床の下地の事を根太と呼びます。

屋根の垂木も床の根太も45㎜角の同じ材料を使用することが多いいのですが使用する場所により呼び名が異なります。

野縁もそうです。

30㎜×40㎜の「インニッサン」を天井の下地に使用すれば野縁という呼び名になりますが、入隅などの壁の下地に使用する場合「ぶつけもの」といいます。

昔から思っていたのですがずいぶん投げやりな呼び名ですね。

野縁の組み方は様々ですが基本的には天井に張る材料をなるべくカットしないような下地を組みます。

木造軸組み工法などの住宅は壁・天井に石膏ボードを張ることが一般的に多いいです。

石膏ボードの規格寸法は幅910㎜・長さが1820㎜です。

その石膏ボードをなるべくカットせずに張れるように野縁の寸法を割り出します。

天井の下地組の手順はまず、天井を組む高さを出します。

木造軸組み工法の一般的な天井高さは2400㎜が多いいですが、近年天井を高く設定する建物も増えて来ています。

今回は一般的な天井高さ2400㎜を天井の仕上がりの高さにしました。

部屋の4隅に天井高さの印をして、「墨壺」という糸に墨を付着させた道具を用いて墨をはじきます。

糸をはる事で壁際のラインが出て野縁を真っすぐにすることが出来ます。

天井の下地のラインが出たら、そのラインに合わせ壁際に野縁を釘やビスで止めていきます。

野縁の外周部の下地を止め終わりましたら、「野縁受け」を910㎜間隔に入れていきます。

野縁受けとは天井(野縁)を支えるための受け材の事を言います。

天井下地は宙に浮いて、壁際などは釘やビスなどで固定をするから問題はありませんが、部屋の真ん中などは重力で下がってしますので「野縁受け」を入れて下がらないように胴差などから吊る事で補強が出来ます。。

「野縁受け」を入れ終わり「野縁」を組み始めます。

野縁は一般的に300㎜間隔に下地を入れる事が多いいですが、昔は材料を節約するために455㎜間隔に野縁を組み石膏ボードのジョイント箇所にも下地を入れる大工さんもいました。

しかし、この施工方法は施工手間がかかるので300㎜間隔と下地のスパンを短くすることにより、石膏ボードのジョイント箇所の下地を入れなくとも強度が増すように改良がされてきました。

野縁を組む時の材料にも使い方もあります。

材料を使うときは「平使い」と「縦使い」2通りの使い方があります。

「平使い」とは長方形の断面の幅の広い方を使い、「縦使い」は逆に幅の狭い方を使う事を言います。

根太や梁などは強度を優先するので縦使いで使いますが、野縁の場合は少しでも幅が広い方が天井を張るときにビスが止めやすいから平使いに使用する人が多いいです。

しかし、弊社は野縁を組むのに「縦使い」で使用します。

状況により縦使いが出来ない場合もありますが、人が乗るような所ではないですが、長い年月で野縁の中間部が下がってくることも可能性的にはあり得ますので、強度を最優先をするため縦使いで野縁を組むようにしています。

野縁受けは勿論入れますが、「縦使い」の方が丈夫だと私は認識しています。

石膏ボードのジョイント箇所には野縁同士を連結させることにより下地の幅を広くすることが出来、さらに丈夫になります。

下地は仕上げ材を張ってしまうと後から入れる事が出来なくなります。

クロスが貼り終わってからも取り付ける物などがあるのであらかじめ把握しながら下地工事をしなくてはなりません。

例えば天井の場合は照明器具を取り付けるための下地を入れなくては照明器具を取り付けた際下地がなく、固定をするのが困難になってしまう事があります。また、「シャンデリア」などの重たい照明などは天井を補強しないと照明器具が落ちてしまう恐れもあります。

その他にも天井には火災報知器を付けたり室内用物干しを付ける場合もあるので、天井の下地(野縁)を組む時にはそのような事を考えながら作業をしなくてはなりません。

手摺下地

手摺下地

タオル掛けの下地

ペーパーホルダーの下地

また、壁にも取り付ける物や用途により下地を入れなくてはなりません。

天井よりも壁の方が一般的に取付け物が多いいです。

例えばトイレの場合は「・ペーパーホルダー・タオルリング」洗面所の場合は「タオル掛け」台所の場合は「・換気扇・吊戸棚」階段の場合は「手摺下地」収納の場合は「棚やパイプを取り付けるための下地」ここまでの下地は必須になります。

しかし、弊社の場合は将来的に取り付ける物を想定して、トイレや洗面所には吊戸棚や手摺の下地をあらかじめ入れておきます。

また、廊下などに手摺を設ける事もあると思いますので下地を入れ図面に記載をして引き渡しの時にお客様にお渡しをすることにしています。

 

 

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログでは引き続き建物を建てる手順と流れに対してのご説明をさせて頂きたいと思います。

 

 

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(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

 *建物解体からの建て替え工事も対応可

 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

(リフォーム工事)

・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)

・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)

・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)

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